愛と青春の宝塚 平成20年12月22日(月)13:00 新宿コマ劇場

画像をクリックすると拡大します

私にとって今年最後の観劇ですが、素晴らしい感動をもらいました。
豪華なダブルキャストなのに1回だけの観劇です。今日、雪チームの千秋楽を観ました。
大晦日に「年忘れにっぽんの歌」が生中継されますが、コマ劇場の事実上最後の公演です。 ストーリーはテレビドラマとほぼ同じなので触れて書きます。

OGとなってから湖月わたるの舞台を観るのは初めてです。
トップスター、リュータンとしての強い自信と責任感、その一方で演出家影山に思いを寄せる女性としての心情をうまく使い分けて演じています。
タカラヅカの舞台ではカッコよく凛々しい紳士の印象が強く、このような演出・演技はOGだからこそできるのかもしれません。
当然ですが関西弁はあまり得意ではない感じです。

貴城けい(タッチー)の舞台は、昨年「愛、時をこえて」と「Night & Day」を観ています。
伯爵家令嬢から家は没落し、惨めな生活から逃げるように宝塚にやってきます。
影山にその才能を認められても、なぜか一人冷めた存在をうまく演じています。
しかし速水中尉とは心を通わせながらも戦争で二人の仲が引き裂かれる場面は涙を誘います。

大鳥れい(トモ)は病気で余命少ないことを知り必死に舞台に生きようとします。
満洲の戦地で明日死ぬかもしれないと一人で泣いている兵士と語り合う場面、隠していた病気を仲間に打ち明け同情はいらない観客の拍手が薬だと言う姿、そして仲間に見守られながら息を引き取る場面は泣かされます。

映美くらら(ベニ)は落ち込んでもすぐに立ち直ることができる明るい性格です。
暗く沈んだ雰囲気を明るく変える存在です。
「スキヤキの歌」が3度歌われます。面白い歌ですが、元気ももらえます。
この歌も舞台を明るく変える効果があります。

生の舞台、そしてOGが演じた舞台だからでしょうか、テレビドラマよりも大きな感動をもらいました。

幕が下りた後、5分ほど休憩がありました。
そして「すみれの花咲く頃」をアレンジした曲で短いショーがありました。
最後は3段のコマの上に全員が乗ってフィナーレです。

千秋楽ということでカーテンコールでは月チームの4人も出てきて8人が揃いました。
湖月わたるからは、「小林一三先生の作ったこのコマの最後の舞台に立てたのも何かの縁を感じます。」、「3段のセリも最後にお客さんに観ていただいて喜んでいると思います。」、「コマは今日が最後ですが、これから全国を駆け抜けます。」というような挨拶がありました。

最後に湖月わたると紫吹淳が声を合わせて「コマ劇場は永遠に不滅です!」と叫んで長いカーテンコールも終わりました。


トップページに戻る    観劇リスト2008に戻る