11月3日(火)18:00、千秋楽の公演をザムザ阿佐ヶ谷で観ました。
G&Gアクターズファクトリーの第2回プロデュース作品です。
田舎のローカル線の駅、その「落し物預かり所」が舞台です。
そこで働く主人公とその家族、仲間たちが登場します。
持ち主の現われない落し物が、なかでも傘が増えていきます。
「落し物預かり所」に集まる人たちが、明るく楽しく生きる日々の生活が描かれています。
新しい恋も生まれます。
家出した父親を探しに来た母と娘、しかし父親は列車に飛び込み自殺します。
悲しい結末ですが、父親の演技に暗さはなく、さらりと演出されていて、重苦しさや悲惨さはありません。
かえって父親は安らぎを得て良かったのではないかと思わせます。
明るく、コミカルなパフォーマンスもあり、そして切ないけれども心温まるストーリーでした。
新妻さと子は、預かり所で働く主人公のかわいい妹役です。
人気テレビ番組「開運!何でも鑑定団」のアシスタントで出演しています。
演技も可愛かったです。
キャストが16人と、小劇場としては多いように思います。
しかし、一人一人丁寧に描かれていてそれぞれに存在感があります。
なかなか楽しい作品でした。 |