外伝ベルサイユのばらアラン編 エンター・ザ・レビュー 花組
平成20年10月12日(日)14:00 市川市市民会館




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アランが、今は亡き妹ディアンヌと“魂の対話”をしながら場面が展開していきます。
革命から10年の歳月が流れましたが、自由・平等・友愛の理想は実現していません。
醜い権力争いが続き、皇帝を目指すナポレオンが権力を握ります。
アランはナポレオンの暗殺を企てた一味の一人として命を狙われます。

主役がアランに替わりましたが、構成は「ジェローデル編」とよく似ています。
アランが初めて愛した女性がオスカルだったという設定にはとても違和感があります。
しかし、植田先生の解説では原作に「アランがオスカルと強く抱擁する」場面があり、それを舞台化したそうです。
前半はオスカル役の愛音羽麗が目立っています。

本編との比較にとらわれず、割り切って観ればおもしろい舞台だと思います。
特に、アランとディアンヌの対話の場面が5回も出てきます。
兄は妹を思い、妹は兄を思い、二人の切ない思いが伝わってきます。
「ジェローデル編」では本編の先入観が先に立ちましたが、今回の兄妹愛は私には新鮮な印象でした。
「アラン編」だからこそ切なく感動的な場面になったと思います。

主題歌「愛のかたち」と「美しい人」は「ジェローデル編」と共通です。
前回「冷たく熱い燃える雪に」という不思議な歌詞がありましたが、今回は「気高く薫る清い花に」でした。
「ベルナール編」はどういう歌詞になるのでしょうか?


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