太王四神記 −チュシンの星のもとに− 花組 平成21年2月21日(土)11:00 東京宝塚劇場





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今日(21日)、11時公演を観ました。
韓流ドラマがタカラヅカの舞台になるとは想像していませんでした。
ドラマは観たことがないので特別な先入観はなく、タカラヅカの舞台として楽しめました。

「ベルばら」を思わせる場面がいくつかあります。
「タムドクの生誕地」はタムドクとキハが結ばれる場面です。
舞台は星明かりの山道ですが、オスカルの居間「今宵一夜」の場面を感じさせます。
小池先生の解説のように「タムドクとキハの愛のドラマ」ですので、もうすこし丁寧な演出があっても良かったと思います。

オスカル朝海ひかるがペガサスに乗りましたが、あのクレーンが登場しました。
ペガサスは登場しませんが、タムドクとキハの二人が台の上に乗って上昇します。
2階席からは大きな拍手がありました。

最近の舞台は映像がうまく活用されています。
今回も奥秀太郎が担当です。
上手と下手に3本づづの柱をイメージした装置があり、これがディスプレイになっています。
キハの前世は火の女王であり、ディスプレイを使って迫力ある炎が表現されています。

スジニの愛音羽麗、ヒョンゴの未涼亜希は出番も多く、存在感があります。
神器を探しに行くタムドク達の炊事係「タルビ」という役があり、野々すみ花です。
でも炊事の場面も食事の場面も出てきません。
小池先生のあて書き(といえる演出はないのですが)のように思います。
炊事係なので私には「カルビ」と聞こえました。

キハとスジニが、幼い頃生き別れになった姉妹であることに気づく場面も感動的なシ−ンですが、 場面の展開が早く客席の感動が深まらないまま次の場面に移ります。
長大なドラマを2時間余りにまとめているので、これは仕方がないのでしょう。
しかし、組子の熱演もあり舞台から迫力が感じられ、95周年記念にふさわしいスケールの大きなすばらしい舞台でした。
ロビーにはひな飾りが置かれていました。


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