エリザベート  コマ・スタジアム 平成19年5月20日(日)13:00 新宿コマ劇場

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新宿コマ劇場でコンサートバージョンを観ました。今日が千秋楽です。
私の年代ではコマと聞くと演歌歌手の公演会場というイメージが強いのです。
東京には劇場が数多くあるのですから、なぜコマなのかと少なからず驚きました。
しかし、主催者の関係からすればすごく当然なのですが。
新宿コマは、6月は氷川きよし、7月は五木ひろしの公演です。

17日に観た方の日記にキャストが代役だったと書かれていました。
16日の公演中に、トート役のマテ・カマラスとルキーニ役のブルーノ・グラッシーニの二人が足を負傷したそうです。今日は、二人とも舞台に復帰していてメインキャストに代役はありませんでした。

パンフレットはオリジナルバージョンと同じものなのですが、残念なことに品切れになっていました。私は梅芸で買っていたので持って行きました。
コンサートバージョンと聞くと、オーケストラと歌だけのように思っていたのですが、オリジナルバージョンと同じ脚本で全幕上演されたように思います。
当然、舞台はシンプルです。オーケストラが中央に位置し、その後ろに一段高い舞台があり、その上手下手それぞれにスロープで下の舞台につながっています。
オーケストラの前を中心に舞台衣装を着たキャストがオリジナルバージョンの脚本と同じように登場し歌や芝居が進行していきます。

今回も「私だけに」、「私が踊る時」など、マヤ・ハクフォートの圧倒的な歌唱力に感激しました。もちろんマテ・カマラスやルカス・ペルマンの歌も、さらにアンサンブルの歌も素晴らしかったです。
オリジナルバージョンのような跳ね橋はないのですが、一段高い舞台が跳ね橋の代わりをしているようで、トートはここに登場します。
また、肖像画のように額縁の中に現れるエリザベートもこの高い段です。
この高い段をうまく使って演出がされていることで、文字通り舞台に奥行きや立体感が出ていて、単なるコンサートではなくなっていると思います。

今日の千秋楽しか観ていないので普段との違いかどうかはわかりませんが、二幕の第1場で群衆が日の丸の小旗を持って歓呼していました。
客席でも多くの人が白いハンカチ(布?)を用意していたようで一緒に振っていました。
この日の丸はカーテンコールでも登場します。

カーテンコールではスタンディングオベーションが20分くらい続きました。
来日のスタッフも日本人スタッフも全員出てきた感じです。
拍手も続けていると体が熱くなってきます。手も痛くなります。
2,000人の熱気が最高潮になりました。 アンコールの歌も歌われました。
マテ・カマラスはカメラを手にして、客席を写したり、仲間を写したり、アンコールで歌いながら自分を写していました。

また、子役ルドルフが同じ衣装で3人出てきました。2人は代役に控えていたのでしょうか。
最後のころに小さな子供が出てきてマヤ・ハクフォートに抱っこされていました。親子のように見えました。

幕が下りて場内に「公演は終了しました」と何回もアナウンスされてもなかなか拍手が止まらず、舞台脇からエリザベート、トート、ルキーニの3人が出てきて手を振ってやっとお開きとなりました。


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