エリザベート  雪組 平成19年5月25日(金)13:00 宝塚大劇場

画像をクリックすると拡大します

昨日、久しぶりにムラに行きました。
五月晴れとはいかず雨が降るうえに、本駅から大劇場まで歩くだけでも汗ばむ蒸し暑さでした。
ルキーニが銀橋で美人の写真を撮る時のアドリブにも「蒸し暑さを吹き飛ばす」というのがありました。

今回の雪組「エリザベート」にも感激しました。
ウィーン・オリジナルバージョン、そしてコンサートバージョンに続いて3度目の感激を味わいました。
水夏希、白羽ゆりをはじめ雪組の生徒の素晴らしい歌に感激しました。
本場のキャストに比べて体格も小さく体力的には不利な日本人が、本場に勝るとも劣らない力強い歌唱でした。おそらくウィーンバージョンの圧倒的な歌唱力を意識して稽古を積んだことと思います。
特に雪組ファンではないのですが、昨年は「ベルばら」、朝海ひかるのさよなら公演「堕天使の涙」と観ています。今回のミュージカルを観て雪組の歌唱力のレベルの高さをしっかり確認できました。

最近、雪組を観るのは我がふるさと徳島出身のただ一人のタカラジェンヌ「詩風翠」(ナウ、研3)が組子だからです。
今回は、従僕や市民(男)などで登場しているのですが、うまく確認できませんでした。
新人公演の配役を見るとナウは「ルドルフ(少年)」を演じたようです。
ところがこの本役は同期の「冴輝ちはや」なのです。本役には研3と研2から一人づつ抜擢されています。本役の二人はともに実力のある生徒なのでしょう。これがタカラヅカの序列の厳しさなのでしょうか。

トップの二人以外で特に印象に残ったのが、皇太后ゾフィー役の未来優希です。
周囲に厳しく当たるのも単なるいじめでなく、ハプスブルク家を支える責任感からだという気持ちがよく出ているように思います。
未来優希は、初演「エリザベート」の新人公演でもゾフィー役をやったようです。
昨年の「ベルばら」のベルナール役も好演だったと思いますが、歌も説得力があり、同期の水夏希を脇で支え舞台を引き締める存在になっています。

トートの髪の緑色ですが、特に違和感はありませんでした。
フィナーレのデュエットの場面の二人の衣装が緑色で、白羽ゆりの髪飾り、イヤリング、シューズも緑で統一されています。最後に水夏希が背負った羽根飾りも、さらに、プログラム表紙も緑色でした。
これまでの公演との違いを色彩の面でも出そうとしたのでしょうか。
雪組のカラーである緑色が意図して使われているように思います。

ウィーン版とタカラヅカ版は脚本や音楽は共通でも、作品としては別のものですので、内容について特に比較はしませんが、外形的な点を2点書きます。
タカラヅカでは「ルドルフ(少年)」ですが、ウィーン版では「ルドルフ(子役)」となっています。ウィーン版では10歳前後の本当の子供でしたから、カーテンコールも含めてあどけなくかわいかったのですが、タカラヅカでは仕方がありません。

それから、ウィーン版のルキー二のキッチュの場面では会場から手拍子がありました。昨日の雪組ではありませんでした。アップテンポの曲ですので手拍子は合うはずです。
音月桂ファンも多いと思いますので、ぜひ手拍子をリードして会場を盛り上げてほしいと思います。

昨日は一日中蒸し暑い雨模様でした。おみやげに乙女餅を買って帰りました。
東京公演で2度目を観るのが楽しみですが、先日の友の会抽選はすべてはずれでした。
今は「ぴあ」のプレリザーブを申し込んでいますが、どうなるでしょう?


トップページに戻る    観劇リスト2007に戻る