遊びの杜 其之参 オフィス・パラノイア 平成22年10月8日(金)、9日(土)19:00
靖國神社特設ステージ


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10月8日(金)の19:00公演を靖国神社境内の特設ステージで観ました。
みぎわ翔さんが出演しています。
「遊び」とは神様を慰め楽しませること、「杜」とは神々が集まるところ、だそうです。
秋には各地で薪能が開催されますが、こちらは能ではなく狂言です。

「古事記」、「日本書紀」、「今昔物語集」、「宇治拾遺物語」、「御伽草子」などを原案にした“おとぎ話”が音楽と踊りそして語りで綴られる舞台です。

プロローグの三番叟の後、7話の演目です。
少し怖いお話もありますが、全体としては愉快で楽しい舞台になっています。
「貧乏神と福の神」では貧乏神が大切にされ、福の神が追い払われます。
「瘤(こぶ)取り翁」では8人?の鬼が楽しく踊っています。

多くの御霊が宿るとされる桜の幹を中心に舞台や客席が配置されてます。
そして桜の枝と葉が天蓋のように舞台を覆っています。
神池を背景に秋の虫の音も感じる幽玄の世界が創られています。

10月9日(日)19:00公演を観ました。前日に続いての観劇です。
この日は朝から雨で、野外での公演は中止になり、靖国神社の参集殿で行われました。

舞台と客席の高さが同じなので、少し後ろの席に座ると舞台が見えません。
役者が座ったり横になると全く見えません。
天井の高さとの関係で難しいかもしれませんが、少しでも見やすくする配慮をして欲しかったです。

演技に加えて「踊り」、「語り」、「音楽」がうまく調和したいい舞台です。
建物の中ですので野外の舞台のような“幽玄さ”がないのは仕方ありませんね。


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