どん底 超新星オカシネマ 平成22年2月7日(日)18:00 千本桜ホール

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2月7日(日)18:00公演を千本桜ホールで観ました。
劇団の代表だった三田弘明さんが昨年11月に亡くなり、その追悼公演です。
千本桜ホールは三田さんが、今は奥様が運営している劇場です。

この劇団では毎年12月に「どん底」をとりあげ、昨年も下北沢のシアター711で「どん底2009」が上演されています。
三田弘明さんが好きだった作品で、本人も役者として20代に出演していたそうです。
2月7日は年末と同じキャストで行われました。
演出は元劇団街の灯のかわさきひろゆき(舞台では木賃宿の大家)です。

私がタカラヅカ以外で最初に観た舞台が「どん底」です。
昭和51年の俳優座の舞台でした。キャストで覚えているのは仲代達矢だけです。
もちろん洋物の舞台でした。

超新星オカシネマの「どん底」はゴーリキーの原作が日本物に翻案されています。
明治時代のとあるドヤ街にある木賃宿が舞台です。
登場人物もほとんどこの宿に住む夜鷹の女性たちになっています。
社会の底辺で生きる、この宿の大家夫婦、そして夜鷹たちの人間模様が描かれています。

私は参加していませんが、土曜日夜から上演前まで24時間夜通しで偲ぶ会が行われていたようです。
舞台の横に仏壇が設置され、会場には線香の香りが漂っていました。
上演の後、奥様から「54歳という短い生涯でしたが…」と、声を詰まらせながらの挨拶がありました。
あらためてご冥福をお祈りします。合掌


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