ハプスブルクの宝剣 BOLERO 星組 平成22年3月16日(火)18:30 東京宝塚劇場



画像をクリックすると拡大します

16日(火)18:30公演を観ました。
柚希礼音(エリヤーフー/エドゥアルト)の男役としての演技や歌唱力にとても迫力がありすばらしかったです。 柚希礼音と凰稀かなめ(フランツ)の二人トップのような舞台づくりを感じました。
また、フランツの“ど派手な衣装”に驚きました。
主役のエリヤーフーが地味な服ですので余計に目立っています。

エドゥアルトと名前を変えハプスブルク家に仕えますが、ユダヤ人であり異教徒であるため神聖ローマ帝国の王としてキリスト教を守る立場のテレーゼ(夢咲ねね)は決して心を許しません。
目覚しい活躍で周辺の列強国からハプスブルク家を守りながらもエドゥアルトの居場所はどこにもありません。
トップコンビは普通、相思相愛あるいは悲恋の関係として役が設定されますが、今回のように最後まで二人が理解しあえないというストーリーは宝塚の舞台としては珍しいと思います。

ふるさとに戻ったエリヤーフーはかつていつも二人が会っていた橋の上で恋人アーデルハイト(夢咲ねねの二役)と再会します。
温かく迎えるアーデルハイト、抱き合う二人、やっと自分の居場所を見つけたエリヤーフーの穏やかな安らぎの表情に観客は救われます。

1期違いのトリオ、彩海早矢(研10)、夢乃聖夏(研9)、紅ゆずる(研8)はハンガリーの軍人として幕が開いて1時間ほどしてから登場します。
それぞれに存在感を示す演技でした。
紅ゆずるは自分なりにこだわった演技をすると、CAFE+BREAKで話していました。
確かにそのとおりの演技でした。
彩海早矢の退団は残念ですね。

主題歌の「Candle in your mind」の作曲は「エリザベート」の作曲家シルヴェスター・リーヴァイです。 植田景子先生がウィーンまで行って作曲を依頼したそうです。

ショー「BOLERO」は次々と場面が変わるたびに衣装も変わります。
舞台裏での早替わりが大変だと思います。
“映像の鬼才”奥秀太郎がショーの映像を担当しています。
「カサブランカ」もそうですが奥秀太郎はいつも小池修一郎先生と組んでいます。
芝居ではなくショーで映像を活用するのは珍しいです。

星組のスターはみんな大きいです。
柚希礼音172cm、凰稀かなめ173cm、彩海早矢171cm、夢乃聖夏172cm、紅ゆずる173cmです。 みんな170cmを超えています。そして娘役トップの夢咲ねねも164cmあります。
お約束のトップコンビのデュエットダンス、しかしリフトはありませんでした・・・。
「持ち上げるには重すぎる」のでしょうか?


トップページに戻る    観劇リスト2010に戻る