桟敷童子 平成22年7月17日(土)19:30 すみだパークスタジオ「倉」


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7月17日(土)19:30公演をすみだパークスタジオ「倉」で観ました。
桟敷童子は、今年4月に「倉」のこけら落し公演「厠と兵隊」を観ました。
前回同様、今回もスペクタクルな舞台にこだわっています。

終戦直後「残骸」と呼ばれる海辺の街を舞台に、貧しく暮らす住人、復員兵、暴力団と夜の女たちが登場します。
連合軍の占領下、将来に希望を見出せず閉塞感が漂いながらも、したたかに生きようとする人間像が描かれています。

復員兵の池下重大と客演の松田賢二の二人を中心にストーリーが展開します。
二人の堅実な演技で求心力のある舞台になっています。
また、酔っぱらい女の板垣桃子、老婆の鈴木めぐみ、浮浪少年の外山博美などの個性的な配役とその演技が光っています。

「厠と兵隊」では、動く汲み取り車や戦車、天井からの派手な紙吹雪が登場しました。
今回は大量の「水」です。
冒頭シーンからいきなり滝のようにシャワーのように水が舞台に降りそそぎます。
また舞台の一部にも水が張られ海のようです。
復員兵と暴力団がこの海の中で格闘します。
夏らしい作品というか、夏でなければできない演出でしょうか。

「残骸」の地下には廃鉱があり、隠されていた日本軍の弾薬が放置されています。
ラストシーンではこれが大爆発を起こし、派手な屋台くずしが圧巻です。

「倉」の少し北では「東京スカイツリー」が建設中です。
4月には東京タワーより少し高くなっていましたが、今回は第1展望台の形が出来ていて高さは400mくらいのようです。


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