戯伝写楽 フジテレビジョン 平成22年4月12日(月)18:30 青山劇場


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4月12日(月)18:30公演を青山劇場で観ました。
当日は雨が降る寒い1日でした。

大和悠河は退団後、初主演の舞台です。
江戸時代の寛政年間に突如現れ、翌年に忽然と消えた謎の浮世絵師東洲斎写楽の物語です。
写楽は阿波蜂須賀藩お抱えの能役者斎藤十郎兵衛(橋本さとし)という説があり、これに実際に浮世絵を描いたのは女性(大和悠河)だったという想像を加えて、劇団☆新幹線の座付き作家中島かずきが書き下ろしています。

葛山信吾、ソニン、東山義久、山路和弘らが出演しています。
舞台両袖に生バンドが入っています。
演出は2008年に宝塚歌劇団を退団した荻田浩一です。
ミュージカル仕立ての舞台です。

大和悠河の発声が変でした。
宝塚での男役の声から、女性の高い声に変えようとしているのでしょうか?
抑揚のない単調なセリフになっています。

当時人気の高い美人画の喜多川歌麿や、まだ世に出ていない葛飾北斎や十返舎一九を絡ませながら、ストーリーは面白くできています。
生バンドも入っているのですから歌やダンスにもっと“はじけた”演出で盛り上げても良かったと思います。
真面目な優等生のような舞台という感じです。
先日観た劇団☆新幹線の「薔薇とサムライ」のにぎやかな舞台の印象が強く残っているからかもしれません。
大柄な主役二人に囲まれて、吉原一の花魁役の小柄なソニンの美しさが光っていました。


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