12月4日(土)18:00公演を彩の国さいたま芸術劇場で観ました。
維新派は1970年に松本雄吉(大阪教育大学出身)を中心に旗揚げし、大阪を拠点に活動しています。
劇団員たちが自ら野外に大掛かりな舞台を作り、公演が終われば自ら解体して何一つ残さず撤収するため、「スクラップ&ビルド」の劇団と言われています。
ストレートプレイでもなくミュージカルでもない独特の舞台です。
普通のセリフはほとんどなく、その多くは単語の羅列になっています。
独特のリズムで話され、感情もあまり入っていませんが、声の強弱やイントネーションは変化しています。 体の動きも細かく組み立てられた体操のような振付です。
舞台上では役者たちがいくつかのチームに分かれて動いています。
振付は役者たち自身が考えているようです。
今年の夏、瀬戸内海の島々で開催された「瀬戸内国際芸術祭2010」で、この作品は人口60人ほどの犬島で野外公演が行われました。
野外の作品を劇場で公演するのは今回が初めてのようです。
維新派を観るのは初めてですが、最初のうちは物珍しい舞台として観ていました。
今回は台湾からミンダナオ島の範囲にあるさまざまな「島」で戦時下を生きた人々のエピソードを描いている作品です。
普通の舞台はセリフを聞いてストーリーや登場人物の人間関係などを理解しながら観るのですが、そういう見方は通用しないようです。
いきなり舞台を観ても理解できません。みんな予習をして来ているのでしょうか?
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