4月25日(日)14時公演を観ました。千秋楽です。
日本の傀儡国家と見なされていた満州国が舞台です。
山倉家の当主は満鉄の理事、長男は関東軍将校、そして長女の婚約者は満州国政府の官僚、
結婚式を間近に控えた幸せな一家に突然の悲劇が襲います。
作・演出のジェームス三木は、移民の子として満州に生まれ幼少期を過ごしています。
新天地満州にあこがれ移民した日本人は200万人近くになるそうです。
しかし日本は戦争を拡大し、敗戦によって満州国はわずか13年で消滅してしまいます。
建国の理念は正しいのか、しかし圧政に苦しむ在来の満州農民の暴動が発生します。
この暴動に巻き込まれて悲劇が起きます。
なかなか重いテーマの舞台で、重苦しいセリフが続きます。
日本が歩んだ戦時中の歴史について観客にも改めてその評価を求めるようなストーリーです。
ミュージカルでも悲劇はありますが、それでもどこか楽しい感じが残ります。
たまにはこのような舞台もいいのですが、今回は楽しさとは縁のない別世界の舞台でした。
山倉家の家政婦役が上甲まち子です。
客席から1回だけですが「上甲!」、「まち子!」という掛け声が飛んでいました。
歌舞伎なら分かるのですが、このような舞台では珍しいです。
青年劇場の役者に妻と高校の同級生がいる関係でいつも公演の案内が来ます。
今回は出演していませんでした。
千秋楽だからでしょうか、会場出口にジェームス三木がいました。
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