遊びの杜 オフィスパラノイア 平成23年9月9日(金)、10日(土)19:00 靖国神社境内





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9月9日、10日と2回観ました。
「遊び」とは神様を慰め楽しませること、「杜」とは神々が集まるところ、だそうです。
秋には各地で薪能が開催されますが、こちらは能ではなく狂言でしょうか。
「今昔物語集」、「宇治拾遺物語」、「御伽草子」、小泉八雲の「怪談 奇譚」などを原案にした“おとぎ話”が音楽と踊りそして語りで綴られる舞台です。

プロローグの三番叟の後、5話の演目です。
背負っていた子供の首がななくなるような残酷なお話もありますが、全体としてはおとぎ話の世界が面白く描かれています。

古関千華子さんは講釈師として冒頭から登場します。
ゆったりと丁寧な話声で観客をおとぎの世界へ誘います。
黒紋付きに緑に近い色の袴をはいて、宝塚の正装のようでした。
また髪を上げておでこを出していたので男役のような雰囲気もありました。
後半の講釈師を演じた伊藤貴子さんは早口で動きのある演出で、後半を盛り上げていました。

休憩のとき二人が登場して写真撮影に応じていました。
ブログに載せてもいいとのことでした。
緑の袴が古関さん、赤が伊藤さんです。

多くの御霊が宿るとされる桜の太い幹が舞台奥にあり、舞台の周りに客席が配置されています。 そして桜の枝と葉が天蓋のように舞台を覆っています。
神池を背景に幽玄の世界が創られています。

昨年より今年は1か月早い時期の公演です。
風も通っていましたがまだ蒸し暑かったです。
また虫の音ではなく蝉の鳴き声が賑やかでした。


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