10月22日(土)19:00公演を中野の劇場MOMOで観ました。
寺山修司が昭和41年に劇団人間座のために書き下ろした作品です。
今回、45年ぶりに青蛾館による上演です。
演出は青蛾館主宰の野口和彦です。
欲深きイヴ、老いたるアダム、殺人者カイン、切手蒐集狂アベルがおもな登場人物です。
カインとアベルは、アダムとイヴがエデンの園を追われた後に生まれた兄弟です。
兄カインは農耕を行い、弟アベルは羊を放牧していました。
カインは農作物を、アベルは子羊を神に捧げたところ、神はカインの品を無視し、アベルの品を喜んだようです。
嫉妬したカインはアベルを誘い出し殺害してしまいます。
この旧約聖書の物語を現代に置き換えて人間の愚かさを描いた作品のようです。
イヴを演じた女形、野口和美(和彦)がとにかく目立っていました。
かつて天井桟敷にいた宇野亜喜良が構成・美術を、森崎編陸が演出協力を担当しています。
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