クラウド9 青年座 平成23年1月25日(火)19:00、1月27日(木)14:00 青年座劇場


画像をクリックすると拡大します

昨日(1月25日)19:00公演を青年座劇場で観ました。
「次世代を担う演劇人育成公演」です。
キャスト7人のうち4人が育成対象者です。
私が応援している勝島乙江はその一人です。

イギリスの劇作家キャリル・チャーチルの作品です。
第1幕はヴィクトリア朝の英領アフリカ、第2幕は現代のロンドンが舞台です。
レズ、ゲイ、不倫などの人間関係が描かれていて、老人の私には少し抵抗を感じる物語です。

人間関係やストーリーにはこだわらず、役者の演技を重点的に観ることにしました。
初日でしたので全体的に少し硬さを感じさせます。
が、一所懸命演じようとするキャストの真剣さも伝わってきます。

勝島乙江は堂々とした演技でした。
セリフもしっかりと声が出ています。
また背筋を伸ばしているので動きにキレがあり、美しく見えています。
レズや不倫を演じているのですが、外見は初々しさもあってその対比が面白いです。

育成対象者の2人はクロス・ジェンダーの配役になっており、何か意図があるのかもしれませんが少し無理があるように思います。

27日に2回目を観ました。
ほんとうは千秋楽を観たかったのですが、すでに予定が入っていたため中1日の観劇になりました。
このため1回目と特に違った印象はありませんでした。
原作自体に喜怒哀楽の変化があまり描かれていないのでしょうか、キャストの演技もそれほど幅の広さは要求されていないようです。
新人育成公演としての配慮でしょうか。キャストの個性の違いが浮かび上がるような冒険的な作品でもよかったようにも思います。
やはりクロス・ジェンダーはおかしいように感じました。


トップページに戻る    観劇リスト2011に戻る