かぐや (社)日本舞踊協会 平成23年7月16日(土)17:00 国立劇場小劇場


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7月16日(土)17:00公演を国立劇場小劇場で観ました。

竹取物語を原作にした日本舞踊協会の新作公演です。
寺山修司の天井桟敷にいた森崎偏陸の演出、やはり天井桟敷にいた宇野亜喜良が衣裳・宣伝美術を担当しています。

大勢の踊り手が踊る場面は、振りは違いますが宝塚の群舞のようでした。
かぐやの美しさを引き立たせるためでしょうか、アンサンブルの衣裳は白を基調としていました。
宝塚の日本物はビジュアル的にも華やかで豪華絢爛で、日本物でも音楽はオーケストラの洋楽です。
今回は本来の日本舞踊の舞台で、静かさや日本古来の情緒が感じられます。
また和楽器の音色もより一層情緒豊かな舞台にしています。

日本舞踊ですので舞台には所作台が敷き詰められ、踊り手の足拍子が効果的に使われています。
また、舞台装置はシンプルというより何もありません。
踊り手たちが身体表現で観せるような演出になっています。

かぐやと帝との和歌のやりとりがあります。
帝役のキャストがかなり年配でした。
どう見ても若くて美しいかぐやとのアンバランスが目立ちます。
日本舞踊界の序列で仕方ないのでしょうか。

舞台監督の名前が「藤原薫」でした。
先週観た「1999年の夏休み」で伊東香穂里が演じた役名と同じです。
まったく偶然なのでしょうか?
観客にはやはり着物姿の女性が目につきました。


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