恋人　tpt　平成２３年５月８日（日）１３：００　紀伊國屋ホール

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シアタープロジェクト・東京（tpt）の公演です。
５月８日（日）１３：００公演を紀伊國屋ホールで観ました。
イギリスのノーベル賞作家ハロルド・ピンターの原作です。

朝、会社に出勤する夫（岡本健一）が妻に「今日は来るの？君の恋人」と話しかけます。
妻（中島朋子）は「そうよ。」と答えます。
夫が会社にいる間、妻は家で愛人と過ごしているのです。
その夫も外で愛人と会っています。
そんなお互いの行動を理解し合っている結婚１０年目の夫婦の会話です。

岡本健一が演出も担当しています。
セリフ自体は分かりやすい内容なのですが、このような夫婦の設定自体が「不条理」です。 「不条理」劇と割り切っても、最初から最後まで、観客としては共感しにくい舞台になっています。
１時間１０分と短く、「何を観たのかよく分からない」というのが実感です。
原作の制約はあるのでしょうが、もっと演出の工夫があればと思いました。

キャストの衣装は白、舞台は黒とシックな雰囲気は良かったのですが・・・。
昨日が初日で今日は２公演目です。
会場の後ろ半分は全く空席でした。