4月14日(木)13:00公演を帝国劇場で観ました。
今回、“サヨナラ「レ・ミゼラブル」”と銘打たれています。
これはロンドンオリジナル版の演出による公演は今回で最後だからだそうです。
次回からは新しい演出になるようです。
ロンドン初演は1985年、日本の初演は1987年ですが、これまで一度も観たことがありません。今回観ようと思ったのは歌唱力のある娘役だった和音美桜がファンテーヌ役で出演しているからです。フォンテーヌが歌う「夢やぶれて」を聴きたいと思ったのです。
久しぶりに和音美桜ののびやかな歌声を聴いて感動しました。
宝塚の徹底したスターシステムの舞台と違って、「レ・ミゼラブル」は群像劇です。
そして明るく華やかなミュージカルではなく、社会の底辺にいる人々が主人公のミュージカルです。
もちろんジャン・バルジャンが主人公に違いないのですが、ジャベール、マリウス、ファンテーヌ、エポニーヌ、コゼットなど多くの登場人物の生き様がドラマチックに描かれています。
さらに、どこまでも人間を信じようとするミリエル司教の心の美しさ、マリウスに片思いのエポニーヌのけなげさなど、多くのシーンが観客の心を打ちます。
会場にはキャストのメッセージを書いた色紙が飾られていました。
東日本大震災の被災者にエールを送っているようです。
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