1月29日(土)18:00公演を新国立劇場小ホールで観ました。
フランスの女性劇作家ヤスミナ・レザの作品です。
日本では2008年に黒テントが初演したそうです。
2組の夫婦は大竹しのぶと段田安則、秋山菜津子と高橋克実です。
上演時間は1時間20分と短めですが中身の濃い舞台でした。
殴った息子と殴られて怪我をした息子、それぞれの両親が子供のケンカの後始末に集まります。被害者の子供の家の応接間が舞台の会話劇です。
話し合いは冷静に穏やかに始まります。
しかし話が進むにつれて売り言葉に買い言葉となってお互いの気持ちが高ぶります。
最後には4人とも“切れて”激しいやりとりになります。
時間の経過とともに会話の内容と質が変わっていくとともにセリフや動作もエスカレートして行きます。
夫婦間の対立だけでなく、それぞれの夫と妻の間でも亀裂が深まります。
とても面白い作品です。
役者にとっても観客にとっても、息が詰まるような展開の息抜きのためでしょうか、一方の夫には、離れて暮らしている病弱な母親からの電話が何度もかかり、もう一方の夫には、仕事上のトラブルへの対応について何度も電話がかかってきます。
計算された台本のようです。
ファンクラブのメンバーなのですが、予定が合わず、チケットが取れずで、久しぶりに大竹しのぶの舞台を観ました。何年ぶりでしょうか?
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