エディット・ピアフ ホリプロ 平成23年2月12日(土)18:00 天王洲銀河劇場


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昨日(12日)、18:00公演を天王洲銀河劇場で観ました。

20世紀のフランスが生んだ伝説のシャンソン歌手エディット・ピアフの波乱に満ちた生涯を描いたミュージカルです。
「バラ色の人生」、「パダム・パダム」、「愛の讃歌」などピアフが歌った名曲とともに、多くの恋人、お酒、借金、薬物中毒などきれいごとでは語られないピアフの人生がパリの街の雰囲気に包まれて描かれています。

安蘭けいは16曲を歌います。
安蘭けいがピアフを演じているというより、ピアフが安蘭けいに乗り移った感じです。
本当のピアフが目の前にいるような錯覚を覚えるのです。
その圧倒的な歌唱力で観客を魅了し、感動的な舞台でした。

作詞家のレイモン・アッソはピアフの天性の歌声を見出し、単なる流行歌手ではなく「ピアフ自身の言葉を歌にして人生を語る」歌手に育てます。
このレイモンとの出会いでピアフの歌は変わり、その才能が開花します。
このレイモンを演じた中嶋しゅうの演技には存在感がありました。

ずっと寄り添ってピアフを支えたマネージャーのルイ・バリエ(甲本雅裕)と妹分のシモーヌ(佐藤仁美)、時に笑いを誘う甲本、愛らしい佐藤、二人ともいい演技でした。

イブ・モンタン(浦井健治)がフランス語で語り、そして「枯葉」を歌う場面は一幅の絵画を見るような美しいシーンでした。

ピアフの最後の恋人テオ・サラポ(浦井健治)はピアフより20歳年下の真面目な好青年です。 ピアフの波瀾万丈の人生もテオの優しさに包まれて安らかな最期を迎えます。

演出は映像作家の源孝志です。舞台は初演出ですがピアフに造詣が深いようです。
イブ・モンタン(浦井健治)がフランス語でセリフを言うのは、演出家の“思いつき”だそうです。 パリの雰囲気を出す効果的な演出だったと思います。
脚本は青年座の藤井清美です。私と同じ徳島の出身です。

この日はトークショーがありました。
登場したのは、安蘭けい、浦井健治、鈴木一真の3人です。
短い時間でしたが笑いが絶えない楽しいひと時でした。


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