身毒丸 ホリプロ 平成23年9月3日(土)17:30 天王洲銀河劇場


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昨日、17:30公演を天王洲銀河劇場で観ました。

寺山修司・岸田理生の作、蜷川幸雄の演出です。
蜷川版としては5回目の公演です。
1997年、当時15歳の藤原竜也がこの舞台でデビューしました。
今回はオーディションで8500人から選ばれた矢野聖人です。
継母の撫子役はこれまで白石加代子でしたが、今回は大竹しのぶです。

母を売る店で買い求められた女・撫子と、死んだ実母を慕い続ける義理の息子・身毒丸。 許されぬ二人の宿命の出会いと禁断の愛を描いた作品です。
チラシには「劇的でスリリングな、愛と官能の問題作!」とあります。

しかし、スリリングでもなければ禁断の愛も描かれてはいません。
継母に反抗する身毒丸と、自分になつかない義理の息子を折檻する撫子。
ありふれた家庭不和の話にしかなっていません。

大竹しのぶにはアングラ劇は無理だと思います。
迫力ある雄弁なセリフ術もまったく活かされていません。
もうすぐ20歳になる矢野聖人も大人びています。
身毒丸のイメージはありません。

「蜷川」と「大竹」と「ホリプロ」が組んだ話題作りの作品でした!


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