5月21日(土)17:30公演を青山劇場で観ました。
4年前の初演も観ましたが、この時が大竹しのぶにとって初めての本格的なミュージカルでした。
今回も、OGの秋園美緒(79期)と福麻むつ美(64期)が出演しています。
「いまだかつてない“ミュージカル・スリラー”」と言われるように少し怖くて残酷な物語です。
市村正親・大竹しのぶ、そして演出の宮本亜門が再び顔をあわせます。
メインキャストで初演と違うのは、アンソニーが城田優から田代万理生に、ターピン判事が立川三貴から安崎求に替わっています。
ミュージカルですので30曲以上のナンバーが出てきます。
どの曲も難しいメロディのようですが、さすがキャストは歌いこなしています。
大竹しのぶは最近ではコンサートでも歌っていますが、その歌は歌手としてのうまさではなく、役者としてのうまさでしょうか。
ラヴェット夫人の可愛さと滑稽さを情感豊かに演じていて素晴らしいです。
武田真治は、ラヴェット夫人のパイ屋で働く少し頭の足りない青年トバイアスを演じています。
初演が、「エリザベート」に続き、ミュージカル出演2作目でした。
小柄な体格も役にぴったり合っていて、目立ついい役でした。
18世紀末が舞台の「復讐のドラマ」ですが、21世紀でも国家が国際的なテロリストを殺害しています。
“復讐”は人間の本質にかかわるテーマのようです。 |