2月5日(土)14:00公演を新国立劇場オペラパレスで観ました。
オペラはほとんど観ないのですが、招待券を譲っていただきました。
民話「鶴の恩返し」を題材にした木下順二の戯曲に、團伊玖磨が作曲してオペラ化された作品です。
演劇では1949年に山本安英の主演で初演されています。
團が27歳の時に作曲し、オペラの初演は1952年です。
このとき木下は戯曲を一言も変更してはならないという条件をつけたそうです。
指揮 高関健
演出 栗山民也
つう 腰越満美
与ひょう 小原啓楼
運ず 谷友博
惣ど 島村武男
美しくも哀しい叙情性あふれるすばらしい舞台でした。
詩の日本語、歌手の歌声、曲の旋律、能舞台のようなシンプルな舞台、どれをとっても「美しい」世界でした。
「夕鶴」は、木下順二が山本安英のために書き下ろした戯曲です。
そのつうは、鶴の化身のような見事な演技でロングランされてきました。
木下も山本安英以外の役者が演じることを許可しませんでした。
演劇もオペラも間違いなく「心が洗われる」作品です。
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