バリカンとダイヤ 劇団ハートランド 平成24年9月20日(木)19:00 ザ・スズナリ


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9月20日(木)19:00公演を下北沢のザ・スズナリで観ました。
一家の大黒柱が亡くなった後、残された妻と3人の娘の日常を描いたコメディタッチのホームドラマです。

堅物で多くを語らなかった夫の生前の思いがけない一面を知り驚く妻。
離婚した長女(母)に新しい男性の陰を感じて悩む中学生の娘。
会社を経営しながらも、うまくいかずいつも苛立っている次女。
父親ほど年が離れている男性と付き合っている三女。
宮崎から出てきて葬儀が終わっても帰ろうとしない妻の姉。
そしてこの家に出入りするユニークな友人や訪問者。
登場人物の多くが本音と建前の狭間で苦悩する日常が面白く描かれていました。

生前、床屋嫌いだった夫の髪を妻はバリカンで刈っていました。
その堅物の夫が昔一度だけ妻に贈った小さなダイヤの指輪。
この「バリカンとダイヤ」が、時には波風が立ちながらもこの家族の平穏な幸福を見守っているようです。
キャストは女性だけ10人でしたが、舞台には登場しない亡くなった夫が11番目の重要なキャストでした。


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