復活 カノン 花組 平成24年2月21日(火)18:30 東京宝塚劇場


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2月21日(火)18:30公演を東京宝塚劇場で観ました。
ちょうど50年前に「カチューシャ物語」として上演されています。
もちろん観ていません!
以下、ストーリーに触れています。

青年貴族ネフリュードフ(蘭寿とむ)の軽率な行動の結果、純真なカチューシャ(蘭乃はな)は娼婦に転落します。 そして働いている娼館で殺人事件に巻き込まれ、シベリア流刑の囚人になってしまいます。
ネフリュードフは全財産をなげうってカチューシャを救うために奔走します。
しかしネフリュードフのカチューシャへの想いは、真実の愛なのか、罪の償いに過ぎないのか。 自ら心の葛藤に苦しみながらも、カチューシャへの一途な気持ちがネフリュードフを突き動かします。

ネフリュードフは「忍(にん)」が似合う暗くて重い役です。
一方、その友人シェンボック(壮一帆)は陽気でひときわ明るい存在です。
前回の「ファントム」も暗い役でした。
「忍(にん)」だからでしょうか、蘭寿とむは表情もあまり変えないので、ネフリュードフの感情の動きが客席に伝わりません。 罪悪感にさいなまれ、心の葛藤をもっと激しく表情やセリフに出した「演出」をしてほしかったです。

蘭乃はなは、純真な少女から堕落した娼婦まで、見事に演じ分けています。
娼婦・囚人としてのせりふには迫力がありました。
ネフリュードフに向かって「これが私のただ一つの愛の証しです!」というようなセリフがありました。 これ、マリー・アントワネットが、救出に来たフェルゼンに言ったセリフとよく似ています?
身体も柔らかくダンスの動きも美しいです。

1月の星組「オーシャンズ11」のときと同じように今回も男性客が多かったです!
原作が有名なトルストイの作品だからでしょうか?


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