4月18日(水)18:30公演を池袋のサンシャイン劇場で観ました。
手塚治虫の原作です。
黒船来襲を機に崩壊していく徳川幕府の幕末が舞台です。
町医者として腕はいいが無類の女好きの蘭方医・手塚良庵(上川隆也)と、
徳川家に忠誠を誓う堅物の武士・伊武谷万二郎(吉川晃司)の二人が主人公です。
当時の医療は古来の漢方医が幕府公認でした。
新しい西洋医学の蘭方医は虐げられていました。
上川隆也は明るく陽気な性格の良庵を演じ、いつも客席を笑わせます。
万二郎は、融通の利かない性格で、異人警護を命じられても納得がいきません。
ついには開国派の幕閣を襲います。
吉川晃司は今回が初舞台のようです。
まだ堅さが感じられますが、万二郎の演技には合っているようでした。
花影アリス(88期)が芸者役で出演しています。
着物姿も美しく艶やかで、舞も見せてくれます。
ただ、主人公ともほとんど絡まず、ドラマチックなストーリーも無く、単純な芸者役に終始しているのが残念でした。
これは脚本の問題ですが。
まさに朽ちようとする桜の老大木が一つの時代の終わりを象徴してます。
しかしラストシーンでは満開の花を咲かせ、新しい時代の幕開けを予感させています。
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