紙芝居 アメ横のドロップ売り 新宿梁山泊 平成24年11月24日(土)19:30 ザ・スズナリ


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11月24日(土)19:30公演を下北沢のザ・スズナリで観ました。
唐十郎が「風のほこり」に続いて7年ぶりに書き下ろた作品です。

昭和23年、戦後間もない上野の「アメ屋横丁」が舞台です。
紙芝居で売るソースせんべいのソースを運ぶ仕事をしながら、紙芝居の物語を考えている一人の女・艶(つや 渡会久美子)が主人公です。
紙芝居「オオカミ王女」の物語と艶の妄想が重なり、場面が展開します。
現実と虚構が入り混じり、騒然としたパワーを感じさせるのが唐十郎の世界です。
今回は物語がわかりにくく、パワフルさも弱かったように思います。

前作の「風のほこり」は昭和の初め、浅草のレビュー小屋の地下にある文芸室が舞台でした。 主人公の「加代」(渡会久美子)は、脚本家志望だった唐十郎の母親がモデルといわれています。
今回の「艶」も、再び母親への思いを込めて描かれているようです。

今では街で見かけなくなった「紙芝居」ですが、戦後の食糧難と砂糖不足の頃は人工甘味料のサッカリンを原料としたアメ菓子を買って食べながら子供たちは紙芝居に夢中になっていました。


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