1月25日(水)19:00公演を吉祥寺シアターで観ました。
Project Nyxの第8回公演です。
女優だけによる妖しく華麗なエンターテイメント美女劇の第3弾です。
寺山修司が人形映画のために書いたシナリオ「くるみ割り人形」を、岸田理生が戯曲化した作品です。
ペストが流行した大正3年の浅草を舞台にしています。
くるみ割り人形を抱えた家出少女(今村美乃)は、夢の中に旅立ちます。
そして大正・浅草の芝居小屋に迷い込みます。
そこでは芝居小屋の主人(ミドリちゃん)と大女優(毬谷友子)と小屋に住むネズミ一家が攻防を繰り広げていました。
毬谷友子を観たのは父・矢代静一が書いた一人芝居「弥々(やや)」のシリアスな舞台です。
今回は「清く正しく美しく」とも「弥々」とも正反対のアングラ劇です。
しかし違和感もなくアングラ女優が良く似合っています。
歌とダンスはさすが宝塚仕込みです。
今回はProject Nyxの代表で女優の水嶋カンナが初めて演出を担当しています。
本来演出を担当する金守珍が「下谷万年町物語」の出演依頼を断れなかったための結果だそうです。
オーディションでキャストを募集し、アングラ版宝塚の舞台を目指したそうです。
歌ありレビューありの楽しい舞台でした。
アフタートークがありました。
毬谷友子は「宝塚にいたのは前世のこと」と話していました。
客席には、構成・舞台美術・衣装デザインを担当した宇野亜喜良が来ていました。
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