泳ぐ機関車 劇団桟敷童子 平成24年12月20日(木)19:00、22日(土)18:00
すみだパークスタジオ倉


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12月20日(木)19:00公演、12月22日(土)18:00公演をすみだパークスタジオ倉で観ました。

“家族”、“友情”、“自立”をテーマに書かれた炭鉱三部作の最終章です。
筑豊地方の小さな山の炭鉱主(池下重大)と三姉弟(中井理恵・徳留香織・大手忍)の物語です。
黒いダイヤと呼ばれた石炭による繁栄も、石油の登場により衰退していきます。
その時、落盤事故が起き炭鉱は閉山となり、炭鉱主は首つり自殺、姉弟は知人に引き取られていきます。

石炭産業の隆盛と斜陽の過程に生きた炭鉱主の家族の絆や周囲の人々との友情が鮮やかに描かれています。
少し重くて暗い感じのストーリーですが、舞台は見応えがありました。
大手忍は、首をかしげ舌足らずな話し方で虚弱児の弟・ハジメをうまく演じ、その存在感が大きいです。

劇団桟敷童子代表で演出の東憲司は筑豊の生まれで、幼いころから炭鉱町のいろんな話を聞かされて育ったそうです。
今年の小劇場の舞台の中では秀逸の作品だと思います。


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