白野弁十郎 若獅子 平成24年5月28日(月)18:00 俳優座劇場


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5月28日(月)18:00公演を六本木の俳優座劇場で観ました。
エドモン・ロスタンの戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」が原作です。
新国劇のために翻案され、舞台は幕末から明治の日本に移されています。

鼻が異様に長く醜い容姿の会津朱雀隊士・白野(笠原章)はいとこの美しい千種姫(河原國太郎)にひそかに恋焦がれています。
しかし千種姫は同じ朱雀隊士の美男・来栖生馬(森宮隆)に恋しています。
来栖もまた千種姫に一目惚れしますが、言葉は粗野で思いを伝えられません。
教養も高く詩人でもある白野は来栖に代わって恋文を代筆します。
そして白野は千種姫への断ち切れない思いを恋文につづり、それとも知らぬ千種姫は恋心をつのらせます。
しかし、やがて3人の上に悲しい運命が・・・。

劇団若獅子は昭和62年に解散した「新国劇」の中堅メンバーによって結成されました。
「新国劇」の精神を受け継ぎ上演活動を続け、今年25周年を迎えました。
その記念公演としてこの作品が選ばれたようです。
白野は澤田正二郎の当たり役でした。
その後、島田正吾が一人芝居として演じ、緒方拳に受け継がれました。

宝塚でも平成7年に星組によって「剣と恋と虹と」の題で上演されています。
白野、千種姫、来栖を演じたのはそれぞれ、麻路さき、白城あやか、稔幸でした。


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