11月3日(土)14:00公演を新宿の紀伊國屋ホールで観ました。
中島淳彦が青年座に書き下ろした新作第3弾です。
映画が斜陽産業になっていく中、ある映画会社のシナリオ作家・六郎が自殺します。
ライバル映画会社はボーリング場建設のために、六郎たちの撮影所と仲間が暮らすアパートに立ち退きを迫ります。
六郎は、書き上げたばかりのシナリオを遺していました。
そのタイトルは「仇討ち」。
明らかにライバル映画会社を仮想的にした作戦のシナリオでした。
仲間たちは、撮影所を守るために立ち上がります。
六郎の遺したシナリオに沿って、まるで一本の映画を撮るように作戦が進められます。
14人のキャストは、それぞれ個性的な役作りで熱演です。
舞台を3分割し、テンポよく場面が展開します。
駄目な人間たちを描く人情味のある喜劇が得意の中島淳彦らしい作品でした。
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