2月27日(月)19:00公演を渋谷のオーチャードホールで観ました。
お芝居ではなくダンス・パフォーマンスの舞台です。
振付はベルギーの世界的振付家シディ・ラルビ・シェルカウイです。
日本、ベルギー、イギリスの国際共同製作です。
昨年9月にロンドンで初演された後、ヨーロッパ・アジアの各地で上演され、今回が日本初演です。
シェルカウイは手塚の漫画にも詳しく、鉄腕アトム、ブラックジャック、火の鳥、ブッダなどの手塚作品をテーマにこの舞台を演出しています。
ダンサーのほかに武術家や書道家が登場します。
また、手塚漫画の映像も多用されています。
しかし、映像の多用がかえってキャストの存在感を薄めているように思います。
また宝塚のレビューを見慣れているからでしょうか、ダンスは美しくもなく、ダイナミックでもなく、求心力のない演出でした。
お世辞にも面白い舞台とは言えないように思います。
キャストは13人です。森山未來は主役でもなく13人のうちの1人です。
森山本来の身体能力はまったく発揮されていません。
鉄腕アトムの姿をしたキャストが登場しますが、アトムのかわいらしさはありませんでした。
書道のパフォーマンスや映像もあるのですが、手塚漫画との関連はあるのでしょうか?
座席は8列目と舞台に近いのですが、このあたりまで床が平坦になっているため前の座席の人の頭で視線がさえぎられ、舞台の低い空間はほとんど見えません。
スケジュールはもともと23日から26日の4日間でしたが、この日は追加公演でした。
シディ・ラルビ・シェルカウイはゲイであることを公表しています。
手塚治虫は子どもの頃から宝塚で育ち、大の宝塚ファンでした。
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