10月25日(金)19:00公演を新宿の紀伊國屋ホールで観ました。
ドイツの映画監督、R.W.ファスビンダーの戯曲で日本での初上演です。
美しき娼婦ローマ(緒川たまき)がヒロインです。
他の娼婦には客がつくのにローマにはなかなかつきません。
家に帰ればヒモの暴力を受け、人生に絶望しながら生きています。
ローマの父はかつてナチの強制収容所でユダヤ人の虐殺を行い、
ローマを買う地上げ屋は「金持ちユダヤ人」という設定になっています。
戦後のドイツ社会のタブーに触れたこの作品は当時は評価されず舞台化もできなかったようです。
歌やダンスがあります。
作者が台本で18曲の歌や演奏を指定しているようです。
これらもストーリーと関係しているようですがドイツの社会や文化についての理解がないとわからないです。
とにかく日本人にはわかりにくい作品だと思います。
緒川たまきの美しさだけが目立っていました。
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