へんりっく寺山修司の弟 ザムザ阿佐ヶ谷 平成25年8月19日(月)18:00
ザムザ阿佐ヶ谷




画像をクリックすると拡大します

石川淳志監督のドキュメンタリー映画です。
8月19日(月)18:00からザムザ阿佐ヶ谷で観ました。
ザムザ阿佐ヶ谷が主催する寺山修司演劇祭のイベントの一つです。

寺山修司の魂を、戸籍上の弟として継承する森ア偏陸を7年にわたって追い続けた映像作品です。 デザイナー、スクリプター、助監督、演出家など、寺山修司にも負けない多彩な顔を持つ人間・森ア偏陸が描かれています。

ナレーションなどによる説明は一切ないので、予備知識がないと“いつ・どこで・だれが・なにを”しているのか分かりにくいと思います。
「寺山修司23回忌法要」のように説明がなくても分かる場面もあるのですが。
観客がスクリーンの中に飛び込んでいくという実験映画「ローラ」(1974年)の上映イベントが何度も出てきます。 森ア偏陸はこの観客の役を今も演じ続けているのです。

2時間ほどの作品ですが、大勢が登場する場面と森ア偏陸が一人でいる場面を対比するような構成になっています。
カメラを手で持って映しているからでしょうか、画面が揺れるので2時間観ていると車に酔ったような気分になります。

上映後、森ア偏陸と旗揚げ時の天井桟敷で俳優・演出家だった萩原朔美のトークがありました。 裏話や苦労話など、文字にできないような話もあって面白かったです。


トップページに戻る    観劇リスト2013に戻る