12月20日(金)19:00公演を渋谷のアイアシアタートキョーで観ました。
原作は古屋兎丸(うさまる)の漫画、脚本・演出は毛皮族主宰の江本純子です。
「醜い大人」になることを拒み、永遠に美しくあることを望んだ少年たちの暴力と狂気が招く残酷劇です。
廃墟で無人の工場に夜な夜な学生帽・詰襟の学生服姿の9人の少年たちが集まります。
彼らはライチの実を燃料として動く人間の姿をした機械「ライチ」を作ります。
ゼラに命令されたライチは町から美少女カノン(佐津川愛美)をさらってきます。
そしてカノンを機械に改造しようとします。
少年たちはカリスマ的存在のゼラを崇拝しています。
裏切ろうとする少年はただちにゼラの命令でライチにより残酷に処刑されます。
大量の血しぶきが飛ぶシーンが多く出てきて来ます。
1980年代の幻の劇団「東京グランギニョル」により上演された作品です。
当時高校生だった古屋兎丸はこの舞台を観て大きな衝撃を受け、20年後に漫画化します。
この漫画を原作に昨年、紀伊國屋ホールで初演され、今回が再演です。
かなりグロテスクな舞台になっていますが、観客は圧倒的に若い女性でした。
学生帽をかぶったコスプレの女性客も見かけました。
開演前のグッズコーナーではブロマイドを買おうとする長い行列がありました。
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