5月15日(水)19:00公演を渋谷のパルコ劇場で観ました。
寺山修司が亡くなる前年に最後の演出を行った作品です。
今回は維新派の松本雄吉が演出、少年王者舘の天野天街との共同脚本です。
イナミックな動きや言葉は維新派らしい演出ですが、登場人物は集団演技で没個性的な存在です。
一方、寺山修司の世界は生々しい人間が現実や道理を超越して存在しています。
二つの世界がうまく混じり合って相乗効果を出しているようには思えませんでした。
衣裳・美術も寺山ワールドとは離れていました。
パルコ劇場が松本雄吉に持ちかけた企画のようですが、もともと水と油なのかもしれません。
寺山修司が亡くなった後、天井桟敷の解散公演ともなった作品です。
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