10月9日(水)18:30公演を彩の国さいたま芸術劇場で観ました。
2009年に初演され、翌年にはロンドン・ニューヨークでも高い評価を受けた作品の再演です。
「巌流島の決闘」で武蔵(藤原竜也)は一撃で佐々木小次郎(溝端淳平)を倒します。
しかし、命をとりとめた小次郎は武蔵への復讐に執念を燃やし、その行方を追います。
ついに6年後、鎌倉に新しく開かれた小さな寺・法蓮寺で武蔵をとらえ、「3日後の朝」の再対決を決めます。
二人の再対決までの3日間、笑いもたくさん盛り込まれた場面が展開します。
父の仇を討とうとする大店の娘(鈴木杏)は武蔵と小次郎に剣術を習います。
剣を振り上げ足を運ぶような動作が、いつの間にか全員がフォークダンスを踊っています。
「巌流島の決闘」の後日談という設定の中で作者・井上ひさしは、笑いも交えながら命の尊さ・復讐の連鎖を断ち切るという思いを込めているようです。
能舞台のような法蓮寺の通路、寺を囲む竹林が舞台装置です。
時々竹林が風にそよいでいました。
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