ベルサイユのばら オスカル編 宙組 平成26年7月18日(金)13:30
東京宝塚劇場


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7月18日(金)13:30公演を東京宝塚劇場で観ました。
役替わりは、朝夏まなとアンドレ、緒月遠麻アラン、七海ひろきジェローデルです。
オスカル編は2006年の雪組(朝海ひかる・舞風りら)以来8年ぶりです。
伝統を受け継ぎながらも、新たな場面や演出が加わっています。
以下はネタバレしながら、雪組の公演と比較しながら書いています。

オスカルの誕生
新しい場面です。しかし、誕生から成長までのすべてを描けないため、オスカルの成長をジャルジェ将軍がナレーションで説明するシーンも加わっています。
以前は子供のオスカルとアンドレが剣を合わせながら大木の幹の後ろに入り、出て来た一瞬に成長した2人に変わっています。
これは雪組の方がドラマチックな演出で面白かったです。

三部会の会議場前
これも新しい場面だと思います。
会議場の閉鎖に怒る市民とその気持ちを理解するオスカルと衛兵隊。
一方、市民を鎮圧しようとするジェローデル率いる近衛隊との対立。
しかし、オスカルに思いを寄せるジェローデルは、前任の近衛隊長であるオスカルを撃てないと引き揚げます。
“近衛隊”が登場する場面ではないと思いますが、オスカルとジェローデルが絡む場面を増やしたのでしょうか。

アランの歌
これは新しく付け加えた演出と言った方がいいのでしょうか。
ちょっと驚きですが、アランもまたオスカルに思いを寄せているのです。 銀橋を渡りながらオスカルへの思いを歌います。
役替わりでもあり、ファンサービスとしてはいいのですが、そこまで演出を変えなくてもいいように思います。

ペガサスにまたがる凛々しいオスカル
雪組と同じ場面ですが、ぬいぐるみのようだったペガサスがよりリアルにまた大きく?なっています。 今回のオスカルは全身黄金の軍服でした。
100周年ならでは力を入れたようです。

天国
今回はカットされ別の場面になっています。
バスティーユの戦いで銃弾に倒れたオスカルを、ガラスの馬車に乗ったアンドレが迎えに来ます。 オスカルが馬車に駆け寄って、抱き合う2人が「愛あればこそ」を歌って幕になります。
オスカル編ではラストの名場面のはずですが、今回はカットされアンドレも登場しません。
代わりに、大きな白バラの上にオスカルが現れ、天使たちに囲まれながら“宙に還っていく”という演出になっています。
これだと、今宵一夜の場面でアンドレがオスカルに話す「子供の頃、お前はあの銀河をガラスの馬車が幸せを乗せて迎えに来るとよく言っていたな」という伏線が生きてきません。
100周年でもあり経費節約ではないのでしょうが、ちょっと残念な変更です。
ただフィナーレではオスカルとアンドレ(役替わり)のダンスがあります。

ロザリー
娘役トップの役ですが、今回はベルナールの妻でオスカルの身を案じる役になっています。
雪組では、後にベルナールと結婚しますが、ジャルジェ家の小間使いの役で、オスカルに憧れる思いが強調されていて、違和感を感じる演出でした。
オスカルとアンドレ編ではどうしても娘役トップの影が薄くなるのですが、今回のような役の方が存在感があっていいと思います。

プロローグとフィナーレ
今回のプロローグは小公子1人、小公女2人でした。
雪組では小公子が3人(沙央くらま・大湖せしる・蓮城まこと)でした。
フィナーレは今回が豪華です。
雪組は、主題歌のリレー、ロケット、ばらの紳士・淑女のダンス、そしてパレードのコンパクトな4場面4シーンでした。
今回はトップコンビの出番が多く、フィナーレ全体では5場面11シーンもありました。

今回、初めての当日券・初めての立見で観ました。
立見だと大階段26段の上6段くらいは見えません。
これは特にフィナーレのパレードでは影響が大きいです。
バスティーユに揚がる白旗も見えませんでした。


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