ベルサイユのばら フェルゼンとマリーアントワネット編 花組 平成26年6月20日(金)
12:00 中日劇場


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6月20日(金)12時公演を名古屋の中日劇場で観ました。
明日海りおのトップスター就任お披露目公演です。
中日劇場へ行くのは今回が初めてです。

第1幕は、おなじみの小公子・小公女の歌とナレーションで始まります。
仮面舞踏会で3人が出会うシーンは操り人形のような動きで表現されています。これは昨年の雪組と同じです。
そして、フェルゼン(明日海りお)がマリー・アントワネット(蘭乃はな)への、オスカル(芹香斗亜)がフェルゼンへの、アンドレ(望海風斗)がオスカルへの、それぞれの切ない思いをソロで歌います。

その後、フェルゼンとマリー・アントワネットが庭園の運河に浮かぶ舟に乗っているシーンがあります。 雪組ではありませんでした。

第1幕のラストは、スウェーデンへの帰国を決意したフェルゼンがルイ16世(高翔みず希)、マリー・アントワネット、オスカル、フェルゼン、メルシー伯爵(英真なおき)らを前に“真実の愛”を語る場面です。 そして通常ではフェルゼンは花道をはけて行きますが、今回は客席に下りて通路を通って行きました。
私は2階席でしたので、通路に下りてすぐに見えなくなったのは残念でした。

第2幕も、小公子・小公女の歌とナレーションで始まります。
雪組はすぐにスウェーデンの花祭りの歌と踊りで始まりました。
今回は芹香斗亜と望海風斗が花祭りの男で登場しています。

フェルゼンを訪ねたジェローデルがオスカルとアンドレの最期を語るのはこれまでと同じです。 ここで通常は「毒入りワイン」と「今宵一夜」の場面があるのですが、今回はカットされています。 代わりに?チュイルリー宮に幽閉された国王一家の場面と王妃の国外逃亡を計画するド・ブロイ元帥(華形ひかる)、ベルナール(大河凛)、ロザリー(花乃まりあ)の会話の場面があります。ド・ブロイ元帥という役は初登場でしょうか?
やはり2階席からはバスティーユの牢獄に上がる白旗は見えませんでした。

ラストシーンはこれまでと同じ断頭台です。
マリー・アントワネットは客席の方を向いたまま階段を2段上ってから振り向いて断頭台に消えていくのは初演から続く演出です。

フィナーレのロケットは16人でした。
また大階段ではなく10段の中!階段でした。
中階段なので黒燕尾は横に3列で斜めに6人が並んだ18人で始まりました。
トップスターも加わり徐々に増えて最後は23人でした。
デュエットダンスもありました。リフトはなしでした。

明日海りおは過去に比べて一番若々しく凛々しいフェルゼンだったように思います。
蘭乃はなはこれまでのマリー・アントワネットのイメージに忠実な演技でした。
芹香斗亜は大柄で顔もぽっちゃりしているので健康優良児タイプのオスカルでした。
望海風斗はオスカルの居間の場面がカットされているのでオスカルほど目立っていませんが、歌のうまさはさすがです。

カーテンコールで明日海りおから「今日はフェルゼンの命日なので気を引き締めて演じました」という挨拶がありました。 マリー・アントワネットの処刑から17年後、1810年6月20日、スウェーデンの民衆に虐殺されたと記録されています。
今は花組ですが、明日海りおも蘭乃はなも、もともと月組育ちです。久しぶりに同じ舞台で二人を観られてよかったです。


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