12月18日(木)18:30公演を初台の新国立劇場中劇場で観ました。
芥川賞を受賞した藤沢周のベストセラー小説の舞台化です。
都会での仕事に失敗し故郷に帰りダンスホールのある温泉旅館で働く青年カザマ(森田剛)。
社交ダンスツアーの客として盲目の老女マリア(原田美枝子)がやって来ます。
マリアは、若い頃アルゼンチンに渡り、ブエノスアイレスの酒場で娼婦ミツコ(瀧本美織)としての過去を語り始めます。
慣れない土地でミツコをいつもかばってくれた酒場で働く青年ニコラス(森田剛の二役)。
雪国の温泉旅館と、ブエノスアイレスの酒場が交錯しながら物語は展開します。
森田剛は、仕事に挫折した青年と酒場の下働きの青年の役ですので演出上、抑えた演技になっています。
老女を演じたベテラン原田美枝子の演技がすばらしく、存在感がありました。
瀧本美織は初舞台のようです。演技に固さが見られます。
2つのストーリーを絡めた巧みな構成になっていて面白いです。
情熱的なタンゴのダンスシーンもあります。
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