10月5日(日)14:00公演を下北沢のザ・スズナリで観ました。千秋楽です。
小説家・戌井昭人がゴーリキーの戯曲「どん底」を下敷きに書き下ろした作品です。
演出は流山児祥です。
廃墟のような木賃宿を舞台に住人達の怠惰な日常が描かれています。
底辺に、しかし、したたかに生きる人間像のドラマです。
浴衣の女・ゆかちゃんの月船さらら(82期)と掃除の女・キンちゃんの坂井香奈美(流山児☆事務所)の2人が出番も多く目立っています。
どん底のような人生の暗いイメージを2人の“動”の演技が明るくしています。
月船さららは、歌あり踊りありリフトもありですが、“すみれコード”では考えられないような大胆な演技でした。
かつてのアングラ御三家で活躍していた年配の3人がそれぞれ年輪を感じさせる演技でいい味を出していました。
流山児☆事務所創立30周年記念公演の第1弾でした。
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