廃墟の鯨 椿組 平成26年7月14日(月)、7月15日(火)、7月16日(水)19:00
花園神社境内


画像をクリックすると拡大します

7月14日(月)、15日(火)、16日(水)19:00公演を新宿・花園神社境内で観ました。
夏恒例の野外劇も今年で29年目だそうです。

戦後の混乱の中、劣悪な環境のスラムに住む人々、進駐軍を相手に娼婦を取り仕切るヤクザの抗争、そして大陸から引き揚げてきた謎の女、それぞれの立場で懸命に生きる人間の群像劇です。

作・演出は劇団桟敷童子主宰の東憲司です。 その舞台は、生きようとする人間の熱いエネルギーが、そして大掛かりな舞台美術が特徴です。 今回はその東ワールドが野外劇として実現しました。
スラムの人々、復員兵、ヤクザ、そして娼婦も、“みんな人間、人間まんま!!”です。

40人のキャストの個性がうまく描き分けられています。
中でも、スラムの住人を演じた椿組の鳥越勇作と戦災浮浪孤児を演じた桟敷童子の大手忍がいい役で目立っています。 大手忍の演技は桟敷童子“まんま”でした。
大きくセットを動かして景色を変えるダイナミックなラストシーンも見ものです。


トップページに戻る    観劇リスト2014に戻る