6月5日(木)19:00公演を笹塚ファクトリーで観ました。
鬼無里村は今は長野市に合併されましたが、鬼女にまつわる伝説の村です。
美しい紅葉(もみじ)は仕えていた源経基の子を宿しますが、正室に疎まれ都を追放され信州戸隠にやって来ます。
都が恋しい紅葉はひなびた村の暮らしにやがて心が荒れ、鬼女となって村人を苦しめます。
舞台は、鬼無里村にある小さな旅館です。
たった2組の客は、父と娘、不倫の男女です。そして宿を営む夫婦とその娘。
それぞれに互いの思いが通じず悩みを抱えています。
そこに激しい雷鳴とともに突然「紅葉」と名乗る不思議な女が現れます。
そして人々は紅葉と語らううちに、いつしかその悩みを乗り越え、自らの進むべき道を見つけようとします。
舞台では紅葉は鬼女ではありませんでした。
速水今日子は宿の女将です。
着物も似合っていて、お雛様のような派手な衣裳の「紅葉」よりきれいでした。
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