11月27日(木)14:00公演を下北沢の東演パラータで観ました。
中国の現代作家、余華(ユイ・ホア)のベストセラー・長編小説の舞台化です。
文学座の演出家・松本祐子が脚本も書いています。
片親同士の再婚によって義理の兄弟になった2人の男が主人公です。
前半は、文化大革命によって翻弄される民衆の苦難が描かれています。
そして後半は、その後の改革開放経済のもと、金と性の欲望を抱えながらしたたかに生きる民衆の姿が赤裸々に描かれています。
原作は、天安門事件や強制的な都市開発など、中国現代社会の不条理に対する作者の怒りが込められた作品のようです。
その影響でしょうか、舞台の演出もずいぶん過激になっているように思います。
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