1月17日(金)14:00公演を下北沢のザ・スズナリで観ました。
宮本研が昭和48年に、太地喜和子のために書き下ろした作品です。
心中しようとする4組の男と女の物語です。
今回は太地喜和子が演じた役を椿組の4人の女優(井上カオリ、今井夢子、浜野まどか、長嶺安奈)が演じ分けています。
それぞれ違った個性で心中に向かう女を表現しています。
最初の一組は、心中しながらも男は死に、死にきれなかった遊女(井上カオリ)が罪人として晒し者になり登場します。
遊女(井上カオリ)がその心情を吐露する場面では、女の情の深さとなまめかしさを表現した演技が素晴らしかったです。
宮本研の修辞に富んだセリフの巧みさも舞台を盛り上げています。
座頭衆(外波山文明ら3人)の旅の道中で起きる出来事を描きながら、心中物語を劇中劇として場面が展開します。
外波山文明の殺陣が目立っていました。また、女中を演じた岡村多加江の滑稽さがさりげなく目立っていました。
見ごたえのある舞台でした。
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