WILCO ミナモザ 平成26年6月26日(木)14:00 座・高円寺1


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6月26日(木)14:00公演を座・高円寺1で観ました。
作・演出は若手・女性演出家の瀬戸山美咲です。
WILCOは軍事無線用語で、Will Complyの略、「了解、命令を実行します」の意味だそうです。

本当の戦争をしたいと思った一人の日本青年が、自衛隊、フランスの外人部隊、イラクの民間軍事会社と移っていきます。
その青年になぜ戦争に行くのかと詰め寄る平和ボランティアの女性。
青年は迫り来る敵に殺されるかもしれない時に、銃を構えたものの引き金を引くことができない。 そして日本に帰り、ありふれた日常生活に戻ります。

戦争を始めるのは人間の本能、戦争を終わらせるのは人間の理性、理性でも終わらせられない戦争はどうすれば終わらせられる? 作者が戦争について頭の中で自問自答し、その情景を舞台上に表現したような感じがしました。
観客にも問いかけるように主人公のセリフはかなりスローペースでした。

前回ミナモザを観たのは軽妙なおもしろさの「国民の生活」だったので、今回はずいぶん空気感が違っていました。
なかなか重いテーマに取り組んだ意欲的な作品だと思います。


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