10月4日(日)19:00公演を新宿のSPACE雑遊で観ました。
作・演出は若手の梨澤慧以子です。
主人公は15歳の中学3年生、そして15年後30歳になったニートの女性です。
妊娠中絶した15歳の過去とその苦い経験を乗り越えられずにいる30歳の今の場面が交互に展開します。
主人公の家庭は後妻とその連れ子、そして中学の同級生6人が登場します。
青春ドラマというにはテーマが暗く、ホームドラマというには温もりがありません。
主人公の情緒不安定な精神状態は明確なのですが、他の登場人物の人間像(個性や感情の起伏)がほとんど描かれていないためセリフを話しているだけで存在が希薄になっています。
もう少し観客に訴えるような「テーマ、ストーリー、登場人物」を表現する工夫がいるように思います。
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