贋作幕末太陽傳 椿組 平成27年7月15日(水)、17日(金)19:00 花園神社境内


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7月15日(水)と17日(金)の19:00公演を新宿・花園神社境内で観ました。
椿組の夏の恒例となっている野外劇も今年で30周年、23本目の作品になるそうです。

わがままな映画監督に翻弄される脚本家、俳優、スタッフたち。
監督の指示が急に変わり、映画づくりの現場は混乱して撮影がなかなか進みません。
一方、寂れた映画館を何とか守ろうとしている夫婦(クニ男と千里)。
映画館の客は減り、クニ男(下元史朗)は手作りのアイスクリームを売り歩いています。

混乱しながらもお祭りのように賑やかな撮影場のシーン、いつまでも映画の夢を見続けるクニ男と夢では食べていけないと話す千里(坂井香奈美)との会話のシーン、そしてクニ男の少年時代の姉(松本紀保)とのほろ苦い思い出のシーンも織り交ぜながら場面が展開します。

映画にかかわる人々の悲喜こもごもが、懐かしい昭和の香りとともに描かれた群像劇です。 お松(岡村多加江)、お竹(伊東由美子)、お梅(水野あや)がトリオで登場しては観客を笑わせます。
閉館が決まった映画館の最後の上映に集まった人々の笑顔が印象的でした。


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