12月19日(土)14:00公演を赤坂RED/THEATERで観ました。
犯罪、医療、差別などのさまざまな社会問題をジャーナリスティックな視点から描いているワンツーワークスの最新作です。
前回観た作品のテーマは「自殺」でしたが、今回は「老後」です。
古くて取り壊しが決まったアパートに住む一人暮らしの男と、その階下のやはり一人暮らしの女の、「老い」と「孤独」が描かれています。
時おり訪ねてくる子供夫婦との会話もすれ違ったままです。
男は床に階下と繋がっている小さな穴を見つけ広げます。
この穴を通して年老いた男と女の会話が始まります。
客演の洪明花(ほんみょんふぁ ユニークポイント)は年老いた女の娘の役です。
母親を気遣う言動がかえって母親を怒らせ、二人の溝は広がっていきます。
切実で心が痛む会話劇でした。
私自身もすでに高齢者の仲間入りをしています。
つい最近まで、ふるさとにいる母親の「老後」を見てきました。
これからは私自身の「老後」と向き合うことになります・・・。
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